皆さんこんにちは!
本日は江ノ電江ノ島駅から徒歩0分。
タリーズコーヒー江ノ島店から更新しています!
このブログでは湘南藤沢在住の管理人が、愛してやまない湘南をテーマにブログ記事を発信しています。
湘南の中心のまち藤沢は「海あり、山あり、川あり、都市あり、人あり」と様々な顔を持つ街ですよね。
大変魅力的ではありますが、私も最初藤沢で暮らす前までは、藤沢の水の問題については結構心配していました。
そこで今日は海と近しい関係にある自治体「神奈川県藤沢市」の水害事情についてお話していきます。
湘南・藤沢へ移住を考えている人には、事前に必ず知っておいて欲しい大変重要な記事だと思いますので是非最後までご確認ください。
藤沢駅から海までの距離
藤沢というと、どうしても「江ノ島」のイメージが強いと思うのですが、藤沢市は南北に長い自治体で、最北部に位置する駅「長後」駅から海までは10kmもの距離があります。
藤沢に住んでいるといっても、必ずしも海に近いわけでは無く、藤沢市ないでも地域は様々です。
長後までいくと、海まで10kmもありますので、車が無いと海まではいけない距離になりますね。
以下の表に、海から藤沢市内の駅から海までの距離を比較していますのでよかったら参考にしてみてください。
- 小田急 長後駅(10km)
- 小田急 湘南台駅(9km)
- JR 藤沢駅(3.1km)
- JR 辻堂駅(2.1km)
- 江ノ電 鵠沼駅(1.1km)
- 小田急 片瀬江ノ島駅(0.26km)
藤沢駅と津波の関係
私は藤沢市の中でも、最寄駅が「藤沢駅」でその周辺で暮らしているのですが、住んでいてよく周りの人から「津波が心配じゃないのか?」という話をされることがあります。
この大変恐ろしい「津波」の問題について解説していきます。
以下の地図をみて頂くとわかるのですが、「湘南」と呼ばれるJRの駅では、藤沢駅は海までの距離が一番遠いことがわかります。
そういう意味では、JRに限って言うと、湘南エリアでは一番津波の心配が少ないエリアなのかもしれません。
もちろん、だからといって絶対安全と決めつけるのは良くないので、ご自身で納得した上で、住む地域は選択した方がいいと考えます。
藤沢市の津波ハザードマップ
上に掲示している画像は藤沢市が平成25年(2013年)に作成したハザードマップです。
「どういう根拠で作成されたマップなのか?」については、このマップ上部に記載されている以下の文章をそのまま読んでもらうのが良いと思うので、参考にしてください。
やや文章が長いので重要な部分だけ私の方で勝手に太字にさせて頂きました。
平成23年3月に発生した東日本大震災では、これまでの想定をはるかに超えた巨大な地震・津波が発生しました。そのため、神奈川県では、それまで想定していた津波の規模などについて再検証を行い、平成24年3月には最大クラスの津波を想定した浸水予測図を公表しました。
この津波ハザードマップには、県の浸水予測図をもとにして、藤沢市に到達する津波高が最も高く、浸水区域が最大となる慶長型地震、および第一波が到達するまでの時間が最も早く、規模の大きい南関東地震が発生した時に、想定される浸水区域を示しました。地震の発生状況によっては、地図に示した区域外でも浸水する可能性がありますのでご注意ください。また、海岸部などの早いところでは、地震発生後10分以内に津波が到達することもあります。
地図上には、地震発生時、より高い場所へ避難するための目安として土地の標高を示すとともに、短時間で津波が来襲した場合に一時避難する場所として津波避難ビルも示しました。このハザードマップを参考に、日ごろから浸水が予測される区域を把握し、実際に避難する方向や避難ビルを確認するなど、津波が発生した場合に備えてください。
平成26年2月 藤沢市
こちらのハザードマップは、以下藤沢市の公式ホームページから全地域確認することができますので、よろしければご確認ください。
要するに、この地図は大型地震が起きた時に、藤沢市が最も津波の被害を受ける前提でつくられたハザードマップということですね。
藤沢市が自治体として、津波が起きた時に備えてこのような地図を作成しているわけですので、やはり津波が起きたら藤沢市も確実に被害を受ける自治体の一つというわけです。
津波被害を受ける地域
一つ一つのPDFファイルを確認すれば詳細は確認できますので、今回は海側で土地としての人気が高い片瀬海岸~鵠沼海岸付近をみていきましょう。
藤沢市には比較的規模の大きい二級河川「引地川」と「境川」が流れています。
ハザードマップをみて頂くとわかりますが、海岸から離れていても、川の近くの地域を中心に浸水していることがわかります。
津波が川を中心に奥(内陸)へと流れ込み、その流入した海水があふれて地域を浸水していくのでしょう。
駅でいうと江ノ電鵠沼駅付近までは浸水するということがこのマップからわかります。
このマップの地域内に住宅を検討している人は、必ず自分の家の最寄の高台を探すようにして、いざというときに直ぐに命を守る行動をとれるように注意が必要です。
また、地図上では、JR藤沢駅周辺までは津波は来ないことになっています。だからといって100%安心はしてはいけません。海まで3kmしか離れていないのですから。大地震が起きたらどこへ避難しておくのかを事前にシミュレーションしておくいて損はありませんので、藤沢で暮らす以上、守れるものは必ず守りましょう。
余談ですが、JR藤沢駅以南で、この2つの川の間のエリアを「鵠沼」エリアと呼びます。
鵠沼石上、鵠沼東、鵠沼橘、本鵠沼、などなど。
藤沢市にはたくさん「鵠沼」と名前の付く地域が存在します。
津波シミュレーション
海に近い自治体は殆どがこれを作成していますが、藤沢市も作成しています。
もちろんリアルな津波ではなく、CGで作成した津波被害の映像です。
地図で見るよりもはるかに、藤沢で津波が発生したときの様子がリアルに表されていますので、藤沢に住むことを検討する場合には絶対に観ておいた方が良い動画です。
ただ、2014年にこの映像がアップされているのですが、再生回数はわずか3.4万回。(2021年4月現在)
藤沢市の人口は42万人なので、単純に人口で7%くらいの人しかみていないという計算になるんですよね。
最低でもこのブログ記事にたどり着いたひとは、命を守る意味でも、この動画は絶対に観ておいてください。
藤沢と川の関係
先ほども言及しましたが、藤沢市には「境川」と「引地川」という中規模河川(二級河川)が流れています。
その中でも境川は藤沢駅から徒歩5,6分の位置にあり、4月になると桜の名所としても有名です。
なので、藤沢駅南口の境川沿いは住宅としても非常に人気で、2020年、2021年と、野村不動産が2年連続で大型の分譲マンションを建設しています。しかし
川の近くに住むのはちょっと不安です。
と考える方も多いのではないでしょうか。そのあたりについてもお話していきます。
境川の洪水
先ほどお話した通り、藤沢駅は境川との距離が非常に近いです。
関連記事はGoogleで検索しても出てこないですが、この境川、過去に一度大型台風の襲来により、氾濫したことがあります。
藤沢駅周辺でマンションの購入を検討していた時期があるのですが、どこの不動産屋にいっても必ずその話が浮上していました。
藤沢駅から徒歩5分の位置にあるイトーヨーカドーの一部が水に沈んだという実例があります。
それは境川の氾濫規模が凄かったというのもありますが、それ以上に、地形的な問題が大きく影響していました。
実際にこの付近を歩いてみるとわかるのですが、このイトーヨーカドーの付近は坂になっていて、周囲よりも海抜が低くなります。
そのため、境川が万が一氾濫すると、この地域から最初に浸水する可能性があります。
境川治水工事
とは言っても、台風による洪水については、そこまで過剰に不安を抱く必要もないと考えています。
過去の大きな台風による被害を経て、藤沢市も何も手を打たなかったわけではありません。
藤沢市では大きな台風襲来に備えて、境川のダメージを軽減するために、大きな遊水地をつくりました。
それが「境川遊水地公園」です。
場所でいうと藤沢市北部の湘南台のエリアからすぐです。約30haの広さを有し、約90m3/sの洪水調節を行います。(遊水地公園公式)
これが境川に創られたのが2012年のことで、この遊水地ができてから、境川が氾濫したことは今のところ一度もありません。
普段はサッカー・野球などの多目的グラウンドとしても利用されていますし、ビオトープ(自然保護区域)では、シラサギなどの白鳥も訪れることから、地域の憩いの場としても慕われています。
なので、藤沢駅周辺で川の近くが怖いなという方も一定数いらっしゃるかと思いましたので、この記事を読んで少しでも、不安を取り除く安心材料になれば幸いに思います。
まとめ
今日は藤沢と水害について、メインテーマにしてお話してきました。
藤沢は、海、山、川、都市と様々な顔を持つまちですので、どこの地域に住むか迷ってしまうと思います。
そんな方に私が圧倒的に進めたいのは藤沢駅周辺エリアです。
それは他の記事でも書いているように施設がとても充実しているからです。
ですが、藤沢と水の問題を比較した時に、少しでもこの記事が皆様のお役に立てれば幸いに思います。
コメント
[…] 藤沢駅周辺の気になる水害事情について調べてみた。湘南の中心のまち藤沢は「海あり、山あり、川あり、都市あり、人あり」と様々な顔を持つ街ですよね。大変魅力的ではありますが […]
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