皆さんこんにちは。
湘南は住む町としても有名ですが、湘南観光の足として欠かすことのない「江ノ島電鉄線」について調べる機会があったので、今日は江ノ電の歴史について簡単にわかりやすく解説していきます。
なお、以下の記事では江ノ電の穴場スポットについて紹介しています。もし興味があれば参考にしてください。
江ノ電の創業
江ノ電こと、通称「江ノ島電鉄(えのしまでんてつ)株式会社」の歴史は古く、明治31年(1898年)のことと言われています。日本で6番目に誕生した歴史のある鉄道です。
今から120年以上前から湘南を走る歴史的な電車で、開業当初は「江ノ島電気鉄道」という名称だったそうです。
日本で一番最初に鉄道が開業したのが明治5年(1872年)の新橋~横浜間の29km、現在のJR東海道線の路線です。
1887年に「私設鉄道条例」という私鉄に関する日本で最初の法律が制定され、これから1890年までの間に日本国内で一気に私鉄路線が立ち上がります。(これを第一次私鉄ブームと呼びます。)
江ノ電は1898年(明治31年)に敷設特許状を取得後、1900年(明治33年)に設立、1902年9月1日に藤沢~片瀬(現江ノ島)間での走行が開始されました。その距離わずか3km。なんと可愛い電車なのでしょう。
1898年の特許状取得なので、まさにこの私鉄ブーム時代に誕生した会社です。
1889年には東海道線が新橋~神戸の間で全通し、いまのJR藤沢駅との関係性は江ノ電が誕生した当初から存在したのですね。
(参考:国土交通省鉄道主要年表&江ノ電公式サイトより情報参照)
わずか3kmの鉄道需要?
当時はもちろん自動車など存在せず、バイクや自転車なども存在しない時代です。
3kmの距離を移動をしようと思ったら、歩くか馬車に乗るか、人力車に乗るといった選択しかない時代でしたので、3kmの鉄道が人々の生活を一変させたことは間違いありません。
実際に、この地域には人力車組合たるものが存在したらしく、江ノ電の開業にはこの組合からの猛反発があったそうです。人力車組合としては、鉄道なんて出来てしまったら死活問題ですからね。
また、今の片瀬地区(当時は川口村という名前だったそうです。)からも、反対意見が相次ぎ、開業までの道のりは相当厳しかったそうです。
今となれば閑静な住宅街の鵠沼(くげぬま)エリアですが、当時は「鵠沼村」という地名で、名前の通りの木々のエリアなのですが、この地域が協力的且つ好意的な姿勢で江ノ電の開業を後押ししたそうです。(同時に用地の提供を受け、川口村からの反対を解消できたことを幸運だったと江ノ電の公式サイトでも発表しています。)
いつの時代も、世の中を変えるのはこうしたイノベーターの意思と計り知れない努力、そして決断と実行なんだなぁと歴史から学ぶことができますね。
江ノ島~鎌倉まで
当時は藤沢~片瀬間までしか走行していなかった江ノ電ですが、それから徐々に、七里ガ浜、稲村ケ崎、極楽寺、和田塚、鎌倉と路線を拡大し、現在の江ノ島電鉄路線が完成します。
なお、藤沢から鎌倉までの間の開業当初、江ノ電の駅はなんと39駅あったそうです。今でもわずか10kmの路線に15駅と非常に多くの駅がありますが、その倍以上の駅があったことは衝撃ですよね。
戦時中の駅の廃止などの背景から、徐々に駅の数を削り、現在の姿になるまでは本当に何度もの変化を遂げていたのです。
江ノ電藤沢駅の位置
上の画像は江ノ電の公式サイトより掲載している画像になりますが、写真の文字を読んでみると
「江ノ嶋電車藤澤停留所」と書かれています。また、江ノ電の公式サイトにも「昭和49年までは国鉄の駅に隣接する形で地平にありました」と書かれています。
このことから、この写真の手前の駅舎が昔の江ノ電藤沢駅で、奥にあるのが現在のJR藤沢駅とわかります。この写真がいつの時代の写真なのかは残念ながら考察することはできませんでした。
国鉄(JR)からの乗り換え的には非常に便利な位置にあった江ノ電ですが、この存在が駅前の広場を狭くし、ましてやこれから車社会になっていくに当時の日本経済の中で、ロータリーが作れないという指摘もあり、現在の小田急百貨店の位置に江ノ電が移動するという歴史もあるのですね。
そのために、現在の石上駅~藤沢駅の間にあるように、路線を橋にかけ、街の中・道路の中を電車が通れるようにし、最終的に小田急百貨店(現在の湘南ゲート)の中に電車を持ってくるといった、苦労もうかがえるのも江ノ電の歴史を知ることの魅力です。
まとめ
このように江ノ電は、観光列車としても有名ですが、その歴史や成長過程も非常におもしろく、地域の在り方とともに姿を変える変幻自在な列車なのですね。
何より、これはよく間違えられますが、江ノ電は鎌倉発祥ではなく、藤沢発祥だということですね。笑
知名度と街に溶け込んでいる感じをみてみると、どうしても鎌倉出身に
コメント
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